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2019-06-05

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東京建築散歩 10 いざ鎌倉

鎌倉時代、
幕府に一大事が起きると、
諸国の武士たちは鎌倉へ招集された。
武士は「いざ鎌倉」と
馳せ参じなくてはならなかった。

現代、
名建築に一大事が起きると、
諸国の建築オタク達はその場所に勝手に向かった。
今回 建築オタク達は「いざ鎌倉」と
馳せ参じなくてはいられなかった。

なぜなら

2014年9月11日。
鎌倉近代美術館が閉鎖される直前。
東海・ビルド設計部選抜隊は鎌倉を訪れた。
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鎌倉近代美術館
1951年(昭和26年)11月17日
神奈川県鎌倉市雪ノ下・鶴岡八幡宮境内に開館。
日本最古の公立近代美術館。
設計者:坂倉準三建築研究所
日本のモダニズムの代表作の一つ。
2014年の時点では
解体の危機にあった。
そして
4年半の月日が流れ。
この建築は
2016年に神奈川県から鶴岡八幡宮に
無償譲渡され、所有者である鶴岡八幡宮によって、
鎌倉の魅力や日本の文化、伝統などを発信する
「鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム」として
生まれ変わった。
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こんな雑踏の裏参道を迂回して
「いざ鎌倉」
なぜかというと
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この数日間だけ
美術品が入る前の状態で
改修に関する展示が行われた。

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水面に浮かぶこの建築をまた見ることができた。
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勇んで馳せ参じる。
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以前は入り口が反対側だったのですが
改修で移動されている。
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綺麗に作られた受付から中庭へ
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今回の改修は
「原型に戻す」ことがテーマであった。
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色彩も竣工当時の色に塗り替えられた。
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大谷石の壁には耐震ブレースが
組み込まれた。
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展示内容は改修の記録。
美術品が入るとこんな風には
見て歩けないのだろうなと
はいつくばるように
見て歩く。
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美術館としてのオープンはもう少し先のようです。
でも
いつでも見に行けるように
なった。

消えてゆく上小沢邸。
新たに生まれた瑞聖寺庫裡(ずいしょうじくり)。
蘇った鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム。

次はどこへ行こうか。

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