原宿といえば竹下通りの雑踏。
ここを抜けて北に歩くとTOOLBOXという
輸入系建築金物や諸々資材を扱う店があって
時々のぞいています。
その正面にこんな建築があって
結構好きな建築です。
さて、原宿近辺は商業ビルで
面白いものがある。
モノトーンのエッジの効いた店舗。
トップライトしか無いビル。
ガラスと溶融亜鉛メッキの店舗ビル。
鉄のジョイント部を見ると
完全にオープンジョイント。
水をどのように処理しているのか
何度見てもわからない。
こんなオープンスペースには
若者が群れをなす。
さて
何故、原宿をぶらぶらしているかというと
目的地は
青山。
小さなギャラリーでこんな凄い展示をする。
アンビルドの代表作とも言える
白井晟一の原爆堂計画。
今回は原図とCG動画でその空間が体験出来る。
そう、
このためだけに
東京までやってきた。
受付横に原図が貼ってある。
もう、これだけで20分は見入る。
ありがたいことに
写真撮影OK!
雑誌や図面集ではわからない
タッチを見ることが出来る。
東海・ビルド研修で訪れた
金沢21世紀美術館で見た
この原図にまた会えた。
ドローイング細部のタッチを
顔をくっつけて眺め回す。
とんでもない精度の
CGで再現された原爆堂計画。
今はCADで図面を書き、CGパースを普通に使い、
変更や修正も簡単に出来る。
全てを人が鉛筆を動かして描いていた頃、
変更や修正は長時間を伴う
「描き直し」を意味していた。
一枚の図面やパースに込めた思いは
この頃と現在は同じなのだろうか?
そんなことを考えつつ
青山学園横の
蔦珈琲へ。
旧山田 守邸 1959年・昭和34年 竣工
設計は
当然
山田 守。
この建築は私と同い歳。
1階は 喫茶店・蔦珈琲てん
2階はギャラリースペース
3階も増築して 住居。
運が良いと2階のギャラリーが
オープンしてる。
さすが蔦珈琲。
蔦で入り口が見えない。
こんな店内でボーっとする。
ところで
山田守とは?
京都タワー、日本武道館の設計者。
こんな素敵な自邸兼設計事務所で仕事をしていたのです。
青山も裏通りには
こんな場所が隠れています。