東京で色々な建築を見て
東京カテドラルや根津美術館や
本当にすごいものがこの密度で存在することに
驚く。
今回はその中で
個人的にトップを独走する建築
NOAビル
です。
NOAビルは1974年竣工のオフィスビル。
桜田通りと外苑東が交差する場所で、
すぐ近くにロシア大使館や東京タワーがある。
白井晟一の作品。
上部楕円形のタワーの黒い部分が硫酸銅で、下部が煉瓦。
一階の車寄せは
砂岩のゲートをくぐると
うねる壁に誘導される。
人の入り口は
白井ワールド全開。
東海・ビルド研修旅行で見た長崎の親和銀行を彷彿とさせる。
数少ない開口のデティールは
微妙な曲線は
近づいてわかる。
この建築は東京を見据えていないと評される。
この建築が見据えているのは悠久の時、宇宙なのだそうだ。
何度か訪れたこの交差点。
なんでもありの東京という都市の中で
異彩を放ち続けるデザインって
すごい。
NOAビルがある限り
これからも何度も
ここに立つのだろう。