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2019-07-29

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建築研修 愛媛、高知めぐり④

こんにちは。設計部 渡邊です。
さて早速、建築研修 愛媛、高知めぐり4のBlog開始です!

今治の有名なものと言えば、今治タオル…

いえいえ、丹下健三 建築群!
※丹下健三:
日本を代表する世界的建築家の一人。モダニズム建築の旗手として建築界をリードした。
日本を代表する数多くの建築家を輩出したことでも功績は大きい。
惜しまれつつ2005年に他界。
代表作:東京都庁舎、東京カテドラル聖マリア大聖堂代々木第一体育館、広島平和記念公園など

と、言う訳で…
まずは、『今治市民会館』竣工1965年
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モダニズムらしい、絶妙なバランスですね。
街で見かける建築の多くは、下階ほどボリュームが大きく重く見えがちになる。
ボリュームのある屋根の庇が大きくせり出しているが、下のガラスと相まってある種の「軽さ」etcが際立って見える。

内部に入ってみると、階段ひとつとってもイイ。

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手摺が、木の塊と繊細な鉄の組み合わせ。
本来の素材の重さ(木は軽く、鉄は重たいイメージ)と素材の見え方(木は重く、鉄は軽るいイメージ)の感覚が逆転している感じが面白い。

細部も、また面白い。

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石積みと外部建具の取合い。
石積みが外部から内部に入り込んでいる。

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こちらも、外部の壁が中まで入りこんでいる。

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手摺も曲げて、組んで。繊細でかわいらしいイメージ。

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ルーバーとサッシの枠を揃えることにより内部も外部もスッキリ。
天井の仕上げも内部から外部へ。こうすることで体感としての広がりを感じることができる。

続いて、『今治市民会館』竣工1965年

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建物側面をギザギザの形状にした折半構造。
中に入れないかグルグルしていると、市役所の職員がみえ運よく入ることが出来ました。

その内部はというと…

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大空間を成立させるための外壁も入り込んでいる。
音響を考えた形状ではあるが、全体が上手くデザインされている。

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エントランスホールは、上階の客席の段々が直接天井の仕上げ形状になりリズミカル。
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客席に向かう階段。

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横から見ると。ん~イイ…。
コンクリート独特の重さを感じない。ひとつのオブジェ!

外部の仕上げも、荒々しい仕上げの中にスッキリとした小窓。

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どれをとっても考えられた…。
いや、考えではなく素材の組み合わせや、空間の構成などの様々な「センス」に脱帽しきりでした。

to be continued・・・。

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