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2019-08-03

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東京建築散歩24 メタボリズム

モダニズム建築が日本で独自の進化を
遂げる中
メタボリズムという理論が生まれてくる。
メタボリズムとは、もともと新陳代謝を意味する用語であるが、
転じて人口の増大と技術の発展に呼応して更新される
都市の成長を説く建築運動を意味するようになった。
特に「中銀カプセルタワー」(黒川紀章設計、1972年)
は中央の垂直コアに無数のカプセルが取り付いて
新しい都市型居住を提案するもので、
メタボリズムのアイコンとして広く知られている。
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銀座から歩いていける位置にあるのに
なかなか行かなかった
中銀カプセルタワー。
解体が予定されるなど
その行方は今も気になる。
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一つ一つのカプセルユニットを更新してゆく
というコンセプトの建築だが
未だ、カプセルユニットの更新は行われていない。
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狭小敷地に計画されたため、
ユニット内部はすべて工場でセットされ、
トラックで搬入されたのち、
ボルト締めにより短期間で取り付けられた。
黒川の頭の中では、
各々のユニットはいつでも取り外し可能で、
週末にはユニットをトレーラーに乗せて
富士山麓へ旅に出られる
ホモ・モーベンス(動く民)の家がイメージされていた。
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私が行った日、
この建築の周りには大勢の外国人の姿が・・・
スケッチブックを開くもの
カメラを構えるもの
じっと立ち尽くして魅入るもの
そんな中に混じってスケッチブックを開くと
自然とこういった人たちと会話が始まる。
世界各国からこれを見るために日本に来た
という人々。
その価値を知らないのは日本人だけかもしれない。
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