こんにちは 設計部の中澤です。
建築研修 愛媛、高知めぐり⑧のBlog開始です。
道後館の次に訪れたのは、安藤忠雄設計
「坂の上の雲ミュージアム」
小説家、司馬遼太郎の「坂の上の雲」
と言う作品のミュージアムになっています。
建物形状は、正三角形になっています。
私の中では、愛媛出身の軍人 秋山好古(あきやま よしふる)と秋山真之(あきやま さねゆき)の秋山兄弟と俳人 正岡子規(まさおか しき)の3人にスポットが当てられている作品なので、三角形の建物なのかな??っと勝手に想像していました。
また、館内スロープ、水盤、床タイル、など建物のさまざまな所にも三角形が使われており、見所満載でした。
垂直に立っている壁は、ほとんど無く外側に5度傾いているそうです。
実際に歩いて見ると、少し平衡感覚が失われる不思議な体験ができました。
しかし、傾いているのにも意図がありました。
外側に倒れこむことで、外周にいる人は、ガラスの展望に、一方で内部の人は展示空間に意識が向くように
設計されているそうです。
そしてなんと言っても吹抜にある空中階段!!
迫力がすごい…..
それもそのはず。
支柱無しで約20mの大スパンを飛ばしています。
プレストレストコンクリートを使っているから成り立っているそうです。
通常のコンクリートとは違い、鉄筋の6倍ほどの強度を持つPC銅材を使い、あらかじめ圧縮されているのが特徴です。
圧縮することで引張力にも耐性がついているコンクリートです。
高速道路や橋で使われることが多いため、階段で使うのか!!とびっくりしました。
さすがは安藤建築と言わんばかり。
to be continued