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2019-08-20

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建築研修 愛媛、高知めぐり⑨

こんにちは。営業部の岡本です。

建築研修 愛媛、高知めぐり⑨のBlog開始です。

坂の上の雲のミュージアムを後にして土砂降りの中やってきたのは、、、この黒い外観が印象的な「伊丹十三記念館」!

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中村好文氏設計のRCの建物です。
外観は開口部の少ない軒の出た真四角の建物で、遠くから見るとブラックですが、近くで見ると焼杉の羽目板という材料の使い方をしています。
前述した通り行った日はあいにくの雨天でしたが、木は光の反射を和らげるため落ち着いた印象を受けました。

中へ入ると右手に受付、左手にショップがあり、正面に中庭があって、その中庭を中心に2つの展示室と収蔵庫がある形。このような順番で回ります。

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展示室内は伊丹十三氏の十三にちなんで13に分かれ構成されていて、13の違った顔があり、例えば料理のコーナーは台所っぽく白のタイル張りになっていました。

そして展示室をまわって出るのが先ほど入口正面に存在感を放っていた中庭!

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小さく開かれた空間に解放感と落ち着きが感じられ、設置されたベンチに腰掛け長居したくなるような空間でした。

この大きな木は桂の木で二本あり、伊丹十三さんと奥様の宮本信子さんをイメージしたシンボルツリーだそうです。
いつまでも寄り添う感じがいいですね~。

そして驚いたのがこの中庭を囲む回廊の庇を支える鋼の柱!よーく見てください。1本と2本のところがありますよね、、、??
なぜ2本のところがあるのだろう?と思ったら、この2本のうちの片方がなんと雨樋になっていたんです!柱に見せかけて雨樋なんてビックリですよね。

そしてもう1つ驚いたことが、、、
Caféの名前が「カフェたんぽぽ」なのですが、これは伊丹十三氏の作品の「たんぽぽ」にちなんでつけられたんだなあと思っていたら、、、

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ありました!この中庭にもたんぽぽが!植栽にまですごいこだわりが感じられました。

そんな中でも特に一番私が好きだなあと思ったのが、この中庭の回廊床面のこの部分!

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色の違う木がヘリンボーンになっていて、どこか上品さを感じさせる可愛らしいデザインだなあと思いました。

お恥ずかしながら伊丹十三氏の作品はこの研修旅行で初めて観たのですが、とても面白く興味をもったためこれからも多くの作品を観ていけたらなと思います。

to be continued

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