多摩湖付近まで走る。
多摩湖畔に狭山霊園がある。
中村拓志率いるNAP建築設計事務所の
連作。
まずは
礼拝堂
2016年度アルカシア建築賞の最高賞
「ビルディング・オブ・ザ・イヤー」を受賞!
霊園が社会に対してどのように接点を持ち、
いかに貢献していくかを考え、
地域に開くための園内環境作りを目指し、
狭山湖畔霊園40周年の記念事業の一環として
施設の建替コンペティションを開催した。
中村氏曰く
礼拝堂は祈りの対象である森に意識が向かうよう、
床の目地が森の中の消失点に収束するようにし、
僅かに森側に床を傾けて、
「祈る」行為を誘発するデザインとしました。
祈りを捧げるために合掌する手を
そのまま取り出したような空間は、
人と共に建築も祈りを捧げています。
地下階はコンクリート造。
このフロアは木造ですが
合掌する指のごとく
木材が扇型に組まれている。
狭山ですが住所は
埼玉県所沢市。
小作品ながら本当に美しい。
車で坂を下ると見えてくるのが
連作の2つ目。管理休憩棟。
中村氏曰く
管理休憩棟は軒の高さを床から1.35mまで低く抑え、
「半眼」と呼ばれる座禅時の目線のあり方を再現しました。
周囲の美しい景色を全開にして見せず、
水紋や木漏れ日、水盤にうつる緑といった
自然現象に満ちた内省的な空間とし、
故人を想う意識をデザインしました。
さて
この水盤。
内部からは
テーブルの高さに水面が・・・
もう、言わんとしている事がお分かりかと。
そう、昨年末オープンした
寿司処 ふじさわ。
当社の小作品ですが
カウンターが水面に連なる設計。
さて
この建築は中心に円形の外庭があり
庭自体は見えないのですが
ハイサイドライトから木々の影が
降ってくる。
水面の揺らぎは天井の
この面に揺らぎを見せる。
外部環境の変化をインテリアにしてしまう
手法に
脱帽・・・
さて
次も霊園に行く。
と言うと
妻子が呆れる・・・