スタッフブログ

2019-08-31

,

東京建築散歩32

多摩湖付近まで走る。
多摩湖畔に狭山霊園がある。
中村拓志率いるNAP建築設計事務所の
連作。
まずは
礼拝堂
IMG_2918_R
2016年度アルカシア建築賞の最高賞
「ビルディング・オブ・ザ・イヤー」を受賞!
IMG_2920_R
霊園が社会に対してどのように接点を持ち、
いかに貢献していくかを考え、
地域に開くための園内環境作りを目指し、
狭山湖畔霊園40周年の記念事業の一環として
施設の建替コンペティションを開催した。
IMG_2921_R
中村氏曰く
礼拝堂は祈りの対象である森に意識が向かうよう、
床の目地が森の中の消失点に収束するようにし、
僅かに森側に床を傾けて、
「祈る」行為を誘発するデザインとしました。
祈りを捧げるために合掌する手を
そのまま取り出したような空間は、
人と共に建築も祈りを捧げています。
IMG_2927_R
地下階はコンクリート造。
このフロアは木造ですが
合掌する指のごとく
木材が扇型に組まれている。
IMG_2935_R
狭山ですが住所は
埼玉県所沢市。
小作品ながら本当に美しい。
車で坂を下ると見えてくるのが
連作の2つ目。管理休憩棟。
IMG_2942_R
中村氏曰く
管理休憩棟は軒の高さを床から1.35mまで低く抑え、
「半眼」と呼ばれる座禅時の目線のあり方を再現しました。
周囲の美しい景色を全開にして見せず、
水紋や木漏れ日、水盤にうつる緑といった
自然現象に満ちた内省的な空間とし、
故人を想う意識をデザインしました。
さて
この水盤。
IMG_2945_R
内部からは
IMG_2950_R
テーブルの高さに水面が・・・
もう、言わんとしている事がお分かりかと。
そう、昨年末オープンした
寿司処 ふじさわ。
当社の小作品ですが
fujisawa_33
カウンターが水面に連なる設計。
さて
IMG_2953_R
この建築は中心に円形の外庭があり
庭自体は見えないのですが
ハイサイドライトから木々の影が
降ってくる。
IMG_2955_R
水面の揺らぎは天井の
IMG_2957_R
この面に揺らぎを見せる。
外部環境の変化をインテリアにしてしまう
手法に
脱帽・・・
IMG_2965_R
さて
次も霊園に行く。
と言うと
妻子が呆れる・・・

メニュー

バックナンバー