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2019-09-04

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東京建築散歩33

家族のブーイングをものともせず
次の霊園へ。
所沢聖地霊園礼拝堂
池原義郎設計 1973竣工。
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正門から奥へ。
この景色が目に入る。
46年前の建築。
学生の頃、建築雑誌で見て
衝撃を受けた建築。
死ぬまでに見たいと
思っていた場所のひとつに
やっと来る事ができた。
昭和48年日本建築学会大賞
日本におけるモダンムーブメントの建築150選選出
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ある人がこう評しました
■ 自律する壁の表現
この建築は全てが簡素ながら
尋常でない「きめ細かさ」でできていますが、
その中で自分が特に惹かれたのは構造体でありながら
「やさしさとあたたかさ」をもって自由に展開する
「自律した壁」の表現です。
 壁が周囲に伸び、曲がり、
くり抜かれ、光が入る様子。
ガラスや鉄骨、光と取り合う柔らかな曲線・・・
それは生命の「よろこび」を表現しているかのようです。
 コンクリートでありながら、
自分がいま「土」でつくろうとしているものと
共通する精神が感じられ、頭が下がりました。
大地と一体となった建築。・・・
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モニュメンタルなようでいて
品の良いおおらかさ
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各面が全く違う表情を持つ。
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とんでもない後悔に襲われる。
「20代、30代にこの建築を見ておくべきだった・・・」
今の世代の建築を目指す者すべてに
ここを訪れることを勧めます。
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外部と内部のつながりはないが
外部空間が建築全体の構成要素であることを
誇っている。
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綿密なデザイン構成が窮屈でなく
おおらかさを生む。
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天井は構造と一体に光を纏う。
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個人的な意味のないランク付けですが
丹下健三の東京カテドラルを凌駕する建築。
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暑さを忘れて空間体験を心から楽しむ。
そして
同じ霊園内の最近の建築へ。

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