こんにちは。営業の松岡です。愛媛、高知を巡る研修旅行も4日間の4日目。
見学する建物も残り2つとなり、ブログリレーのフィナーレも近くなってきました。それにしてもNo.15で紹介した竹林寺納骨堂。社員研修旅行で納骨堂に訪れるのもビルドくらいじゃないか?と思う今日この頃です。
さて竹林寺を後にして向かったのは、高知県立牧野植物園 牧野富太郎記念館です。
高知が生んだ「日本植物分類学の父」、牧野富太郎氏の業績を称え造られた県民の憩いの場となる植物園です。
植物園自体は昭和33年に造られましたが、平成11年に園地拡大のリニューアルを機に「牧野富太郎記念館」が設計:内藤廣氏によって新設されました。内藤廣氏といえば、鳥羽の海のギャラリー、安曇野のちひろ美術館など、建築見学ツアーでもおなじみですね。
本館と展示館と別れていて2つの建物を170mの回廊で繋げています。2棟の建物構成になっているのに深い意味は無く、高知市が用地取得できなくて通路部分のみがなんとか借りられたとの事。営業としてはこちらの経緯の方が気になる所です。
構造は木造です。高知県のほとんどが山林なので木造で作って欲しいと当時の高知県知事が依頼したそうです。
三次元にうねった屋根は全部で427本の梁で支えられているそうですが、1本ずつ角度と長さ、ジョイント部分が違うとの事で、設計の手間より施工の手間の方がはるかに大変と、内藤廣氏は現場でいい続けていたそうです。
170mの渡り廊下。高知市内が一望できる景観もとてもきれいです。
7月中旬、大変蒸し暑い日でしたが、不思議と気持ちは涼しくなる建物でした
つづく。