こんにちは。設計部の増田です。
現在着工中の(仮称)大石ジムⅡを紹介します。
前回の内容はこちら。
こちらは北側近景の最新のイメージパース。
大石会長との打合せを重ね、着々と色々なマテリアルが確定してきております。
今回は、路地に設置予定のガラスアートについて紹介します。
建物の一つのポイントである南北に突き抜けるトンネル状の路地エントランス。
上のパースの階段の先にある穴の開いた部分になります。
吸い込まれてしまいそうなトンネル状の路地空間で、北からも南からも入れるジムの入り口です。
提案当初から「ここには何か仕掛けをしたいね。」と大石会長と話しておりました。
そんな路地空間の壁に、大石会長と共通の知人であるミツヤアーキテクチャルグラススタジオの三ツ矢さんとコラボレーションします!
通常、建物のエントランスは、入った先にアイストップという目線の突き当る場所が存在します。
そこに魅せ場を作ることが多いですが、今回はトンネル状のためアイストップがありません。
その為、全長11.2メートルもある長い路地空間の壁を生かし、ガラスアートが連続するギャラリーにします!
このイメージパースは南から見た路地エントランスで、この右手の黒い壁に埋まっているスリット状のものが「彩雲」という名の全6本のガラスアートになります。この黒い壁・天井の仕上げも紹介したいストーリーがありますが、それはまた別の機会にアップします。ちなみにこの空間の照明はガラスアートを光らせるだけ!かなり絞ってます!
そんなある日、三ツ矢さんから
「見てもらえるくらいまで出来たから、工房に見においで」と連絡をもらい、大石会長と三ツ矢さんの工房へ。
彩雲とご対面!
もう少し近づいて見ると・・・
高透過ガラスやクリアガラスなど、色味の違うガラスが積層されている。
横からガラスの断面を見るとこんな感じ。
ガラスの厚みも様々で、一つ一つ手作業でガラスの端を斫って製作するとのこと。
これがそれぞれのガラスのパーツの写真。
紹介が遅れましたが、この方が三ツ矢さん。
このガラスの裏にミラーを設置してこんな感じになりますよ!と説明してくれている。
遠くから撮影したものがこちら。
6本並んだ「彩雲」のガラスの色の違いがわかるでしょうか?
南側に行くほど高透過ガラスの積層部分が増えていくそうです。
遠くから見ても近くで見ても楽しめるガラスアートですね。
そんな「彩雲」が入る部分の建築の納まりも大変重要なため、
三ツ矢さん、金物業者さん、監督の吉川と私とで考え抜いた納まりがこちら。
乞うご期待!
続く!