大森建具さんに家具を見に行くと
素敵な家具を作ってみえるのですが・・・
それよりも気になったのが
組子障子。
このような繊細な職人技を凝縮した木工作品を
障子に仕立てるのですが
和紙を張って光が透過するとこのような柔らかい表情を生む。
上の写真は組子の向こう側に和紙があるのですが
和紙を両面から張って組子をサンドイッチしてしまうと
さらに柔らかい表情を生む。
組子そのものの美しさは元より
和紙が拡散する光と相まって
空間に影響力を持つようになる。
さて、
H邸では茶室の玄関から茶室に入る部分に
組子障子を配す。
右に和ガラス、左に組子障子
最強の布陣。
今回の組子の形は日本古来の組子形から
柔らかくお客様を迎えるために
鋭角が少ない形を採用。
茶室空間にも存在感を放っています。
東海・ビルドにおいて
組子障子の採用は実は以前にもあります。
昭和区の賃貸マンション
「カーム クアトロ」
エントランスを入ると
コンクリート打ち放しと並ぶ組子障子。
和の空間に限らず、いろいろな使い方ができます。
ところで
東海・ビルド コンセプトハウス憧憬舎1970
飛騨の職人技を集めた「匠の間」にも
大森建具の組子障子を設置。
皆様自由にご覧いただけます。
こちらは
いろいろな組子の形を見ていただけるように
組み合わせでデザイン。
組子が密な部分ほど影が濃く
荒い部分ほど影が薄く。
光の加減でこんな陰影も出るのです。
さらに
今回のきっかけとなった大森建具製作の家具。
曲面が生きてます。
こちらもコンセプトハウス憧憬舎離宮で
自由にご覧いただけます。