無事オープンを迎え、ほっとしている
「狐の郵便屋さん INARI.」
にぎわっているようです!
さて、
このスケッチを描いたとこから始めます。
敷地が正対する幸(みゆき)公園は大きな池や桜並木などを有する豊橋では有名な大公園。
ここを建物に引き入れるコンセプトは敷地決定段階から施主様と我々の共通認識となっていた。
とは言え・・・。
実のところ結構交通量のある道路を挟んで正対しているので公園の樹々や木陰とは距離があるし、
公園から散歩ついでに直接アプローチできる場所ではない。
レストランと公園の樹々・空、公園を行きかう人々をどう関連付けて「居場所」を創るか。
1階はポケットパークのような場所を介して公園の一部を引き込み、
2階は全面開口で樹々の上部と誰にも邪魔されない空を視覚で引き込む。
幸い敷地は道路から1mほど上がっているので内部からは高さを変えた目線を用意し
自動車目線からは見上げを意識した軒のデザイン等など。
今見返すと今回の設計の骨格は実はこの1枚にすべて入っていた。
清書してかっこよくプレゼンしようかと思ったが、
スケッチブックのままのほうが現地で感じた事を
より分かりやすく説明できそうな気がしてこのまま提出。
快諾をいただいてスタートした。
間取り・外観については一切話していない。
諸事情でこの平面スケッチは左右反転して実施された。
このまま操作せずに立ち上げて建築の形となった。