名古屋は大変な猛暑となっております。皆様、お体には十分気を付けてお過ごし下さい。
本日中村区で共同住宅新築の地鎮祭を執り行いました。
仕掛かりから約2年経ち、ようやく着工となりました。時間を要した理由は古アパートの退去に関して交渉に時間を要した為です。
大前提として退去を求める通知や交渉は当社ではできません。大家様もしくは弁護士しか行えない為、注意が必要です。
今申した通り、私自身が直接退去交渉する事はできませんが、建物の建て替えを提案する仕事柄、特に最近は多くの退去交渉の報告を聞きます。
当案件は5部屋の退去交渉を行いました。4部屋は早期にご理解を頂きましたが、最後の1部屋に長く時間を要しました。
老朽化した建物では耐震面において入居者の安全性が確保できない。また修繕費にも費用が掛かる。昨今の賃貸市場において古い建物では入居が決まらない。退去が完了しないと次に進めない。と貸主の想いは切実です。
しかしながら突然の退去の申し出に困惑する借主の気持ちもその立場に立てば理解できます。引越しにはお金も労力も掛かる上、長らく親しんだ環境が変わるというのは容易に受け入れられないものと思います。
退去交渉において難しいのはインターネット上で様々な情報が溢れている上、これといった法的な取り決めがない事です。
双方の言い分を踏まえて立退き料の目安を提示し、譲歩できる点を検討しつつ、最終的には代替物件を提案する所まで、やはり大切なのは誠意をもって時には毅然な態度で接する事です。この件でご助言を頂いた方々にはお礼申し上げます。
紆余曲折を経て、工事の着工を迎えることができました。改めてここからは当社の建設工事が始まります。うだるような暑さが続きますが、安全第一で進めてまいります。
建築企画室 松岡