① かぼちゃ
② わかめ
③ 玉ねぎ
④ バナナ
⑤ みかん
⑥ 白菜
さて、答えは何番でしょうか?(あるNHK番組より)年間450万トン以上の食品廃棄が発生しており、大きな環境問題となっている今、環境負荷を少しでも減らす様々な取り組みが行われています。
私達建築業界は特にですが、皆さんにも密接な関わりのあるコンクリート。日本で年間使用されるコンクリートは1億6000万トン以上。インフラの要。地球上で水の次に使われている物質だとも言われているそうです。人との関係を切り離せない大変重要なコンクリートですが、その原料を作る時、残念ながらCO2を発生してしまいます。何でもそうですが、メリットしかないものは、存在しません。(おそらく・・・)そもそも人が生活をする、生きていくことにCO2の発生は避けられないのが現状です。いかに知恵を使い少しでも減らす事ができるか、それがSDG’sだと思います。
コンクリートのがれきを砕いて、水を加えて『ギュー』ってします。圧力鍋の要領で圧縮成形します。強度は、高層ビルに使う高強度コンクリート(数値にすると48MPa(メガパスカル)=48N/㎟(ニュートン毎平方ミリメートル)まで、あと5 N/㎟という結果です。
冒頭に置き去りにしてしまった問題。皆さん考えていただけたでしょうか。正解は⑥番!白菜でした!!・・・・って問題は?実はコンクリートに替わる素材として①~⑥のうち最も期待されている食材は何番でしょうか?・・・でした。白菜を先ほどのように『ギュー』ってします。歩道に使われる床の必要強度は3MPaとされています。かぼちゃは5MPa。わかめ・玉ねぎ・バナナ・みかんは10MPa。白菜は驚異の20MPa(鉄筋コンクリート造の建物に使われる強度24MPa以上まで達しておりませんが、期待大です。)白菜は、骨格となる食物繊維と接着剤の役目を果たす糖のバランスが良いようです。ただし、これフリーズドライなので、水に弱いのが今後の課題です。
コンクリートに火山灰(カルシウム)を入れて、コンクリートを自己再生させたり、微生物とエサを入れて自己再生をさせたり、ギューとしたりと人の探求心には驚かされます。
何がSDG’s か?番組では、少しでも永く存在し続ける物を作ること。そんなまとめ方をしていました。2025年4月開幕の大阪万博のギャラリーに廃棄食品たちの生まれ変わった姿が見られる予定です。お楽しみに!安江が書きました。