スタッフブログ

2013-03-11

No.294 キーワードは迎賓館 Vol.3

前川国男邸の続きから・・・

変換 ~ DSCF0814

その南向き大開口の後ろにはこんなロフトがある。

変換 ~ DSCF0843

ロフトに上がる階段に柵がしてある  が

当然、上がりたい。

私以外の大上・深見は押しの強さで人生を渡る民。

当然、交渉。

それまでに建物をさんざん褒めておいた効果もあり係の方に

上げてもらった・・・

変換 ~ DSCF0848

ロフトからの眺め。

階段を上がりきった手摺りは

変換 ~ DSCF0847

同じくコルビジェ門下生であったもう一人の巨匠 吉坂隆正を彷彿とさせる。

変換 ~ DSCF0819

1階に戻り、居間に入るドア。

さらに書斎。

変換 ~ DSCF0827

ここで前川国男は設計事務所を開設していた。

クロゼットには

変換 ~ DSCF0829

引き出しの向こうは洗面所が隠れている。意表をつく配置。

キッチンもレトロと言えばレトロだが、機能が集約されている。

変換 ~ DSCF0820

浴室は3点セット。

変換 ~ DSCF0825

壁・床のタイルが今流行のモノトーン。流行デザインは繰り返す。

ここの天井が渋い・・・

変換 ~ DSCF0826

他にも建具の工夫など、ネタ満載のこの住宅。

実は私が感心を惹かれたのがなんて事無いドア枠。

変換 ~ DSCF0831

途中から斜めに削り取ってある。建築用語でテーパーを取ってる。

ちょっとした事ですがこの効果が建物全体に効いている。

「和」の建築に「洋」を持ち込む時、風土は「和」の環境下で生活を「洋」にする事になる。

こうして出来た「洋」は一流建築家の手に掛かると

折衷様式とひと言で言い表せない「遊び心」を持つ「和」に進化する。

以上が江戸東京たてもの園で得た収穫。

これが更に進化して「夏風」(ふうか)を進化させるメインコンセプトになるとは

このときには全く気づかない3人でした。

次回は江戸東京たてもの園の他の建物。

濃いです・・・

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