前回から間が空いてしまいましたが・・・
2週間ほど前に全社で明治村に行きました。
開発会議を明治村見学に充てて
「和空間の遊び」を体験しようという趣旨です。
以前に建築家協会の研修で知り合った学芸員の方に無理を聞いていただいて
フランクロイド ライト の帝国ホテル玄関。
非公開部分に入らせていただきました。
建物前で全体像の説明を受けて
「左右対称のファサードは日本に影響を受けたライトが平等院鳳凰堂からヒントを得たのでは」
見比べてみてどう思われますか?
なぜ「和空間の遊び」がアメリカ人建築家 フランクロイド ライトなの?
という疑問をもたれたかもしれませんが、
この辺りがその答え。
ライトは浮世絵のコレクターとしても有名です。
日本からどんな建築の要素を吸収したか
を見学に来たのです。
と
言ってる間に
内部も1階から順に説明を受けます。
図版や当時の写真を見せていただきつつ聞き入ってしまいます。
「当初、予算は当時のお金で150万円。それが900万円まで膨らみました。」
こういった事が原因でライトは完成を見ずしてアメリカに帰国。
その後を引き継いだのが日本人建築家 遠藤新。
実はこの見学の前に、当社代表 大上が録画した遠藤新のTV番組を全員で観ていました。
その番組内でもこの建築が紹介されていたのです。
ライトらしいデティールが連なって全体が構成されている。
第二次大戦後にアメリカ軍の施設として使用されたときに天井の装飾などが取り払われたそうで
1階、2階とも部分的にオリジナル復元が出来ないとの事。
さて
お待たせ
非公開部分。
3階はオリジナルの部材が保管されていて
上の写真はテラコッタとその金型。
手に取って見せてもらえる。
手を伸ばしているのは照明や換気口に使われたもの。
常滑の土で焼き上げたテラコッタやタイル。
制作した会社が伊那製陶となりINAXとなった。(現在はLIXIL)
次は屋根の銅板の細工。
これが連なると瓦のように見える。
3階は全員ヘルメット着用。
工事中ではないのですが変な高さに出っ張りが在り、
頭をぶつける・・・
3階から見下ろしたロビー。
どの部材が何処に使われているかがよくわかる。
屋上も
写真 右の屋根が先ほどの銅細工が連なる屋根。
エントランス前の池を見返す。
このデザインも当然、
フランクロイド ライト。
続く