こんにちは。ブログアップ連投記録更新中の設計部の増田です。
今回のブログテーマは「トップライト」です。O邸コンセプトの核になります。
「光のラインでスパっと切った」の上の切れ目です。
ちょっとここで個人的な主観を書きます。
最近「外に閉じて、内に開く家」をよく目にします。
外から見ると壁しか見えない家で、まっ白の箱のような家です。
確かにカッコよく感じます。
前庭を取りづらい都市型住宅によくあり、プライバシー確保のための気持ちもわかりますが、
なんかちょっと冷たく感じます。
今回のO邸も、都市型住宅で条件は同じですが、文言がちょっと違います。
「外に閉じて、内から開く家」です。
この家にはこういう個性を持った人が住んでいますよーと、家の前を通る人や、近隣の人にわかるような・・・
そんな家です。
その方がちょっと温かいじゃないですか。
Oさんはそんな家にピッタリの御施主さんです。
ちなみにO邸では、「光のラインでスパっと切った」の横の切れ目でOさんの個性をアピールして頂きます♪
ブログに戻りまして、トップライトのサッシ設置後の状況です。
まだガラスが入る前です。
O邸は階段上が全てトップライトになっています。
トップライトから入る光を各室内へ落とすよう、階段周りに大きな窓があります。
トップライト設置後の屋上からの感じです。ガラスが入りました。
そして、このトップライトは・・・
開きます!夏の熱い空気を上からスーっと抜いてくれます。
これだけのトップライトで恐いのが、雨じまいです。
設計部長の森にも入念にチェックしてもらいました。
階段に降り注ぐ光を室内に落とすための窓の設置風景です。
今回は厚めのポリカーボネート板を採用しました。
現場はクロスまで仕上げられ、こんな感じになっています。
最後にO邸トップライトのこだわり説明をします。
①ガラスが透明なこと
トップライトって、雨ですごい汚れるんです。Oさんにガラスを型板にしますか?と質問したところ、
「空が見えなきゃ意味無いじゃないですか。」との事。
さすがOさん。もう、屋上に上がってのガラス掃除も楽しいイベントですよ!
青空・雨・☆・雪・雲などの自然を家の中から感じられますね。
②トップライトとスリット窓がつながってること
これは光で切られた感じを出すため、北側のスリット窓とトップライトがつながっています。
この微妙な差は、階段上がる時の開放感で感じられる・・・はずです。
③額縁が無いこと
これはわかりにくいと思いますが、スパっという感じを出すために必要なことなんです。
通常、窓は額縁という木枠でグルっと囲まれるのですが、空や外に突き抜ける感じを出すために、
O邸ではトップライトとスリット窓は壁の延長上に外がつながるよう、小壁や額縁をつけないようにしてあります。
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①のためにOさんに努力して頂き、②③のために現場監督の水野に努力して頂き、
O邸トップライト素晴らしい出来になりました。
雨。
青空。
夜。
次回のブログテーマは 階段 です。