お正月くらいテレビを見ようと新聞のテレビ番組をチェック。
昨夜の「惜櫟荘(せきれきそう)物語」BS朝日。
90分があっという間・・・
こんな建築があったのか!
勉強不足を反省する事しかり。
番組のキャンプションは
この番組は、日本の歴史的建造物を守るために立ち上がった、ひとりの作家の情熱の物語。
「惜櫟荘(せきれきそう)」という近代数寄屋建築の最高峰の3年にわたる修復・復元を追い、
岩波書店創業者と稀代の建築家の知られざる物語を描くドキュメンタリーである。
昭和16年9月。真珠湾攻撃の3か月前、一軒の小さな別荘が熱海に建てられた。
その名は惜櫟荘(せきれきそう)。
ここに、志賀直哉や高村光太郎、幸田露伴、湯川秀樹ら日本の文豪や知識人が集い原稿をしたため、
明日の日本を論じた。
もとはといえば、岩波書店の創業者・岩波茂雄の別荘だった。
この家を設計したのは、吉田五十八(よしだいそや)。
歌舞伎座や吉田茂邸、文学賞の舞台である築地新喜楽などで知られる近代数寄屋建築の名手である。
あれから70年。
売却の憂き目に会おうとした惜櫟荘を、一人の作家が救った。
時代小説で1500万部という人気を誇る、作家・佐伯泰英。
名建築が無くなるのは忍びないと、私財を投じ、番人を買って出た。
日本の教養文化を育んだ出版人、岩波茂雄と稀代の建築家、吉田五十八。
二人のぶつかり合いから生まれた惜櫟荘の、解体から復元までの3年間を追いながら
この30坪の小さな家に秘められた昭和のドラマを描きます。
という番組。
解体して基礎を造り直し、復元する。
聚落壁は掻き落とした物を乾燥させて再度塗る。
復元状況も面白いのですが
この建物、数寄屋という和風建築でありながら
大壁・・・
通常、和風建築は真壁という柱などの構造材を表す工法が一般的。
吉田五十八は大壁で造る。
その結果、得られる空間はシンプルな見た事の無い和風。
この建築に刺激を受けて
早速、スケッチブックを取り出して・・・
深夜まで没頭。
コンクリートの表現と和の空間を繋ぐ要素を山のように描きだした。
障子や畳に頼って和空間を創るのは簡単だがコンクリートとガラスで
和空間を表現する方法。
吉田五十八の建築に示唆された気がします。